PR

産後の腹筋運動は危険?正しいお腹痩せダイエット法

スポンサーリンク
スポンサーリンク

産後の腹筋運動は危険?正しいお腹痩せダイエット法

産後、鏡に映る自分のお腹を見て、「このぽっこりお腹、どうにかしたい…」とため息をついていませんか?妊娠前の体型に早く戻りたくて、つい腹筋運動を頑張ろうとしてしまう。その気持ち、痛いほどよく分かります。でも、ちょっと待ってください!良かれと思ってやっているその腹筋運動、実は逆効果どころか、あなたの体を傷つけてしまう危険性があるんです。

この記事では、多くのママが陥りがちな「産後にやってはいけない腹筋運動」と、その理由を医師監修の情報に基づいて徹底解説。そして、安全に、でも確実に理想の体型を目指すための「正しいお腹痩せトレーニング」を、運動を始めるべき時期とあわせてご紹介します。焦らず、あなたの体をいたわりながら、自信の持てる姿を取り戻しましょう。

そもそも、なぜ産後の腹筋運動はNGなの?

「腹筋をすればお腹が凹む」というのは、産前の常識。しかし、出産を経た体は、私たちが思う以上にデリケートで、大きな変化を遂げています。特に問題となるのが「腹直筋離開」「骨盤底筋のゆるみ」です。

ほとんどのママが経験する「腹直筋離開」とは?

腹直筋離開(ふくちょくきんりかい)という言葉、聞いたことがありますか?なんだか難しそうに聞こえますが、簡単に言うと「お腹の筋肉が左右にパックリと離れてしまった状態」のことです。

妊娠中、赤ちゃんが大きくなるにつれて、お腹の真ん中にある「白線」という組織が風船のように引き伸ばされます。これにより、その両側にある腹筋(いわゆるシックスパックの部分)が左右に分離してしまうのです。これは妊娠後期にはほぼ全ての妊婦さんに起こる自然な現象。しかし、この「離開」が残ったままの状態で、起き上がるような激しい腹筋運動(クランチなど)を行うと、どうなるでしょうか?

想像してみてください。左右に離れた筋肉が、さらに外側へと引っ張られ、離開が悪化してしまいます。これこそが、産後に腹筋を頑張ってもぽっこりお腹が解消しない、むしろ悪化してしまう大きな原因なのです。

尿もれや腰痛の原因に…弱った「骨盤底筋」

もう一つ、忘れてはならないのが「骨盤底筋」の存在です。骨盤底筋は、骨盤の底でハンモックのように内臓を支えている重要なインナーマッスル。しかし、出産によって大きなダメージを受け、筋肉が伸びて緩んでしまいます。

この状態で腹圧が強くかかる運動をすると、緩んだ骨盤底筋にさらに負担がかかり、くしゃみや笑っただけでも起こる「尿もれ」が悪化したり、最悪の場合「子宮脱」といった深刻なトラブルにつながることも。また、体の土台である骨盤が不安定になることで、腰痛や姿勢の悪化も引き起こしやすくなります。

【絶対ダメ!】産後に避けるべき腹筋運動ワースト3

では、具体的にどのような運動を避けるべきなのでしょうか。ここでは、多くの人が「お腹痩せ」と聞いてイメージしがちな、特に危険なトレーニングを3つご紹介します。

1. クランチ/シットアップ(上体起こし)

最も代表的なNG運動です。前述の通り、腹直筋離開を悪化させるリスクが非常に高いトレーニング。お腹の表面(アウターマッスル)ばかりに力が入り、肝心なインナーマッスルや骨盤底筋への負担を増大させます。ぽっこりお腹を解消するどころか、より深刻にしてしまう可能性があるため、絶対にやめましょう。

2. 強度の高いプランク

「体幹トレーニングの王様」とも言われるプランク。一見、体を起こさないから安全そうに見えますが、これも注意が必要です。正しいフォームで行わないと、お腹がポコッと突き出るような形になり、腹直筋離開部に強い圧力がかかってしまいます。特に産後の筋力では体をまっすぐに支えきれず、腰を痛める原因にもなりかねません。

3. レッグレイズ(足上げ腹筋)

仰向けで両足を上げ下げするこの運動も、下腹部に効きそうですよね。しかし、これも腹圧を非常に高めるため、骨盤底筋に大きな負担をかけます。また、腰を反らせてしまいやすく、腰痛のリスクも高い危険な運動です。

これらの運動に加えて、赤ちゃんを抱っこする時に腰を反らせたり、重いものを無理な体勢で持ち上げたりといった「無意識の筋トレ動作」も、日々の生活の中で体を傷つける原因になるので注意しましょう。

じゃあ、いつから運動を始めてもいいの?

「やってはいけないことは分かったけど、じゃあ一体いつからなら運動できるの?」という疑問が湧いてきますよね。運動再開の時期は、体の回復具合や出産方法によって異なります。

まずは「産後1ヶ月健診」が一つの目安

運動再開の最初のGOサインは、産後1ヶ月健診です。この健診で、医師に子宮の戻り具合や傷の状態などをチェックしてもらい、「軽い運動ならOKですよ」という許可を得ることが大前提になります。自己判断で「もう大丈夫そう」と決めつけるのは絶対にやめましょう。

産褥期(産後6~8週間)は体の回復を最優先に

出産から産後6~8週間は「産褥期(さんじょくき)」と呼ばれ、妊娠・出産で変化した体が元の状態に戻ろうとする、とても大切な期間です。この時期は、激しい運動は避け、体を休ませることを第一に考えてください。赤ちゃんのお世話だけでも、体は想像以上にエネルギーを使っています。焦る気持ちは抑えて、まずは心と体の回復に専念しましょう。

帝王切開の場合はさらに慎重に

帝王切開で出産した場合は、お腹の傷の回復も考慮しなければなりません。腹筋を使う運動は、傷口に直接影響を与える可能性があるため、自然分娩の場合よりもさらに慎重になる必要があります。一般的には産後2~3ヶ月以降が目安とされますが、これも個人差が大きいもの。必ず医師の診断を受け、傷の痛みや違和感がないことを確認してから、ごく軽い運動から始めるようにしてください。

【自宅で簡単】産後でも安心!お腹を整える3ステップ

お待たせしました。ここからは、産後の体に負担をかけずに、安全にお腹周りを引き締めていくための正しいトレーニングをご紹介します。ポイントは「内側から整える」こと。派手な動きはありませんが、続けることで確実に体は変わっていきますよ。

ステップ1:呼吸から始める「ドローイン」

まず最初に取り組んでほしいのが「ドローイン」。お腹のインナーマッスル、特に「腹横筋」という天然のコルセットの役割を果たす筋肉を鍛える、最も基本的で重要なトレーニングです。

【やり方】

  1. 仰向けに寝て、膝を立てます。リラックスしてください。
  2. 鼻から息を吸い込み、お腹を大きく膨らませます。
  3. 次に、「フーーーッ」と細く長く息を吐きながら、おへそを背骨に近づけるイメージでお腹をゆっくりと凹ませていきます。
  4. お腹を薄い状態のまま、浅い呼吸をしながら10~30秒キープします。
  5. これを3~5セット繰り返しましょう。

座っている時や立っている時でもできるので、授乳中や家事の合間など、気づいた時に行ってみてください。これを続けるだけでも、お腹周りの安定感が変わってくるはずです。

ステップ2:ゆるみを改善する「骨盤底筋トレーニング」

次に行うのが、尿もれなどのマイナートラブル改善にも繋がる骨盤底筋トレーニングです。こちらも非常に地味な動きですが、産後の体には不可欠です。

【やり方】

  1. 椅子に座るか、仰向けに寝て膝を立てます。
  2. 膣と肛門を「キュッ」と締め、上に引き上げるようなイメージで力を入れます。※お尻や太ももに力が入らないように注意!
  3. 5秒間キープしたら、ゆっくりと力を抜きます。
  4. これを10回ほど繰り返しましょう。

この感覚が難しい場合は、排尿を途中で止めるような意識で行うと分かりやすいです。信号待ちの時など、日常生活の中でこっそりできるのも嬉しいポイントですね。

ステップ3:日常から変える「正しい姿勢」

トレーニングと同じくらい大切なのが、普段の姿勢を意識すること。猫背で骨盤が後傾したままだと、せっかく鍛えたインナーマッスルも使われず、いつまでもお腹はぽっこりしたままです。

壁を背にして立ち、かかと・お尻・肩甲骨・後頭部が壁につくように意識してみましょう。これが正しい姿勢の基本です。授乳中も背中が丸まりがちなので、クッションなどを使って背筋を伸ばすように心がけるだけで、お腹への意識が大きく変わります。

まとめ:焦らず、自分の体を大切に育て直そう

今回は、産後にやってはいけない腹筋運動と、安全なお腹痩せの方法について解説しました。

  • 産後の体は「腹直筋離開」と「骨盤底筋のゆるみ」で非常にデリケート
  • クランチなどの一般的な腹筋運動は、症状を悪化させるので絶対にNG
  • 運動再開は「産後1ヶ月健診」で医師の許可を得てから
  • 「ドローイン」「骨盤底筋トレ」「正しい姿勢」で内側から体を整えるのが正解

産後の体型戻しは、決して短距離走ではありません。数ヶ月、時には1年以上かけてゆっくりと変化していくものです。周りの人と比べず、焦らず、まずは10ヶ月かけて赤ちゃんを育んでくれた自分の体を「お疲れ様」といたわる気持ちを大切にしてくださいね。

…とはいえ、「一人でトレーニングを続けるのは不安」「本当にこのやり方で合ってるの?」と感じることもありますよね。そんなママのために、最近では産後ケアに特化したオンラインフィットネスサービスも充実しています。

プロのトレーナーがマンツーマンで、今のあなたの体の状態に合わせた最適なプログラムを組んでくれるので、回り道せずに安全に結果を出したい方にはぴったりです。無料体験ができるサービスも多いので、一度プロの目でチェックしてもらうのも良いかもしれませんね。

>> 産後ママにおすすめ!人気のオンラインフィットネスサービスをチェックする>>

また、骨盤のぐらつきが気になる、履くだけで手軽にケアしたい、という方には「骨盤ケアガードル」や「着圧レギンス」も心強い味方になります。育児で忙しい毎日でも、履いているだけで骨盤をサポートし、正しい姿勢を意識しやすくしてくれますよ。気になる方はぜひチェックしてみてください。

 

コメント